ワンストップ材料データ作成
構造系CAEでは、ヤング率やS-Sカーブによって応力や変形が大きく変わります。性能追及のために塑性変形まで考慮している場合や、軽量化やコストダウンのために樹脂を使っている場合などでは、文献から一般値を入手する事が困難なこともないでしょうか。
CAEで使用する材料データを入手するには、試験片の素材と加工手配、試験場の手配、試験実施と結果処理、CAEでの材料試験再現と材料データ合わせこみが必要となり、手間と期間がかかります。また精度やロバスト性の高い材料データにするには、ソルバや要素長、要素タイプ等を考慮して試験計画を立案する必要があります。一連のフローを委託いただければ、材料データの準備に手間取ることなく、お客様はコア業務である解析評価に集中できます。
本ソリューションは、多種多様な製品に向けたCAEや試験を受託してきた経験を踏まえ、母材をご提供いただくだけで材料データ作成までワンストップで対応するサービスです。弊社は一般的によく使われるソルバを取り揃えており、お客様の解析環境に応じた材料データを作成することができます。
取得可能な特性は以下の通りですが、これ以外でもご相談いただければ対応可能な場合があります。
- ヤング率、ポアソン比、質量密度
- 降伏応力、S-Sカーブ(歪速度依存性の考慮も可能)
- ひずみベースの破壊基準、拡張モールクーロン破壊基準
- 線膨張係数、比熱、熱伝導率
- 粘弾性特性(貯蔵弾性率、損失弾性率、損失係数)
- 固化温度、粘度(温度依存性の考慮も可能)
また、急な依頼の場合はどうしても間に合わない場合もあるため、年間を通して計画的に材料DBを構築していくこともご提案致します。